【書庫】が標題である。且らくその名を正さん乎。
それ【書庫】の名、果して能くその體を表はすものなりや。書庫とは言ひ條、實質は私的な物置のやうなもの。碌に整理もせず、文書が放り込まれる。それも主人が元來書に淫した人間だから、自然、bookishといふかlivresqueといふか、書物に關するものが多くなるのは知れてゐる。さうなれば物置代りの倉庫と雖もいつか森銑三の謂ふ「書卷の氣」が生じよう。是を書庫と言ひ本倉と云ふ。書物の、書物による、書物のための藏だから、書庫である。他に冠すべき固有名も思ひ當たらぬ。依って【書庫】と稱すと云爾。
編者謹白
表記法は正字・正假名遣ひを旨とし、促音拗音は小書き。
但し引用文は原表記に準ず。譯文は改變したら正字正假名、原文の儘なら表記も然り。
遺憾乍ら、一般にコンピューター畫面においては正字で表示できず新字體となる字も多く、混淆不統一を忍ばざるを得ない。正字體フォントをインストールすれば解決する(『漢字道樂2』や日本語變換ソフト『契冲』附屬のフォント「文字鏡契冲」、無償配布の「癸羊明朝フォント」等。また「正字體フォント作成法」參照)。
新字でないと讀み得ない者は、「新旧字体表」や異體字典『漢字袋』邊りを參照するか、「正字→新字變換CGI」(巖饅工場)や「漢字変換道具」や「旧字体(旧漢字) ⇔ 新字体(新漢字)相互変換」にでも助けて貰ふこと。
印字上の制約から飜字したものがある。
變體假名、合字→現行の假名字體に
丸中數字→丸を外した數字に(機種依存文字なので)
ローマ數字→ラテン・アルファベットの組合せに(同上)
古典ギリシア語→現代ギリシア語(氣息・アクセント記號の除去)
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional;//EN">
=HTML4.01移行型・互換モード(Quirks mode)
スタイルシート仕樣、CSS對應ブラウザにて御覽ありたし。
JavaScriptプログラム作動中。
格別の用意は要らない、大抵の環境でそれなりに讀める筈。
故に以下蛇足。――願はくは、CSS對應ブラウザでJavaScriptを有效にしてご覽戴きたい。
CSSはCascading Style Sheetのこと。これでページのスタイルを色々設定してある。
CSS對應ブラウザ(閲覽ソフト)とは即ち、
但しIE3はスタイルシートへの對應が中途半端だとか。尤も、もう舊式なので使用人口は尠なからうし、IEは4以上でのみ.cssファイルを認識するやうに仕組んでおいた(cf.「ブラウザ振り分け」)。Internet Explorer 5.5以降(無償配布)ならなほ結構、ルビや縱書きの表示ができる。何か問題あらば「IE|Moz ウェブページのCSSを無効にする方法」もある。
問題はNetscape Navigator 4.x。これまたスタイルシート表示に
とはいへ一往、NN4でも見られるやう無事なスタイル指定のみ別に適用してある。が、元のデザインからすると不充分な表現だし、無事といふのも制作者の環境で見ての話に過ぎない。もし表示に不具合あるやうなら、いっそ“メニューバー > 編集 > 設定 > 詳細 >”でスタイルシートを
如上の各ブラウザを判別して夫々に適したスタイルシートを讀み込ませるには、JavaScript(JAVAとは別物)に依ったところがある。その他の補助效果(特に栞)にもJavaScriptを用ゐてゐるので、有效にしての閲覽を希望する。
動作試驗確認濟みであり、罕にエラーとなっても再讀込み(更新)させれば直るが、動的效果が煩はしければ、JavaScriptを無效にできる。
メニューバー→[ツール] > [インターネットオプション] > [セキュリティ] > 任意のゾーン([インターネット])→[レベルのカスタマイズ] > セキュリティの設定→[スクリプト] > [アクティブスクリプト]→[無効にする]
メニューバー→[編集] > [設定] > [詳細](→[スクリプトとプラグイン])→[JavaScriptを有効にする] のチェックを外す。(但し、NN4ではスタイルシートも無效となる。)
Macintosh――は、所有しない。よって確認できぬ。
スマートフォンとか
text-align:justify
を適用した要素中で、太字指定(font-weight:bold;
、<B>
、<STRONG>
)した部分が次の文字と重なって表示される。(NN6〜)fieldset
に入れた表(table
)が枠内からはみ出る。(NN6)TH
乃至指定附きTD
)内で<label>
を用ゐると、その中味がズレたり消えたり。(NN6.1→6.2で修正)<sup>
)の位置がをかしくなる模樣。例へば"ヒラギノ明朝体5等幅"
では上附にならない。(NN6.1〜)<RT>
)にtext-decoration:none;
をスタイル指定しても、下線を伴ふ要素(A[href]
、<INS>
、<U>
)内では線が消えてくれぬ。(NN6/<U>
内はIE5.5でも。→むしろ、親要素のtext-decoration
の效果を子孫要素で取り消せないのが正しい解釋とのことで、IE8以降標準モードは親要素がA
要素でもリンク下線の解除はできなくなった。なほ、ルビ對應ブラウザのうちGoogle Chrome 30では、リンク内にルビがあっても振假名テキスト部分であるRT
要素に最初から下線は出ない。Safari 6も同樣の筈。)window.resizeTo
を實行させる條件式にwindow==window.top
を加へて解決。RT
要素)内でタグ附けしてゐると、前後の行が重なってしまふことがある。縱書き(writing-mode:tb-rl;
)適用時にのみ發現することも多い。タグをコメント(<!-- -->
)にしても廻避できず。(IE5.5〜)<big>▶▷</big>
(▶▷)のやうに、數値文字參照した特殊文字の右向き三角をbig要素としてマークアップすると、スタイルシート・オフにして文字サイズ中で見たとき黒長方形に文字化けする。右向き黒ポインター(►<big>►</big>
)で代用すると化けない。(IE6.0)position:relative; z-index:-6;
)が效かない。特にJavaScriptでtop
値を付與してあると絶對配置を無效にする指定(position:static;
)を無視してひどいことに。(Opera6→7で修正)RUBY
關聯要素へのスタイル指定、Operaはversion 7より有效となりしが、ver.7.2以降再た無效になりぬ。仕樣通りらしきも、無用に嚴密ならずや。(Opera8.54では有效)RB
要素へのdisplay:table-row-group;
やRT
要素へのdisplay:table-header-group;
指定の所爲らしいが、これをWebkit Hackで上書き解除すれば、卷き添へでSafariも振假名表示にならなくなる。(→Safari5にヴァージョン・アップしてルビ對應)writing-mode:tb-rl;
で縱書き表示にすると、文書型宣言にシステム識別子が入ってDOCTYPEスイッチが標準モードになってゐる場合に、ルビ附き文字の箇所(例→「<rb> </rb>
タグで括った文字列)が縱中横みたいに横書き表示になって、行間隔が滅茶苦茶に亂れてしまふ。アドレス・バー右側の互換表示ボタンを押せばまともに直るが、閲覽者にその手間を掛けさせたくないなら、次のmeta
要素をhead
要素内の先頭の方に記述しておく必要がある。<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=7;IE=8">
(IE9.0〜)'小塚明朝 Pr6N R'
等のOpenTypeフォントをfont-family
でスタイル指定した場合、妙に行間が廣がる。特にルビ對應ブラウザのIE(7・9で確認)・Google Chrome 27だとルビ附き文字(例→「rt
要素)の置かれる上部が大きく空きすぎて他の行の間隔との不揃ひが目立ち、みっともないことに。IE以外のFirefox 22・Opera 12でも、スタイルシートでinline-table
を應用してルビ表示させてゐる場合、ruby
要素への指定vertical-align:text-bottom
がrt
要素を基準に解釋するかのやうに行から下がりすぎて、凸凹になる。-webkit-writing-mode:vertical-rl;
)適用時にDOCTYPEスイッチがQuirksモードだと、縱書きwidth:100%;
のやうな%指定の横幅比率が短くなって表示が亂れる。なぜか横幅が閲覽領域(ウィンドウ・サイズ)の高さ(height
)に比例する。逆に標準モードでwidth
が%指定だと、多段組の場合に縱組み領域にoverflow-x:scroll;
を指定しても横スクロール・バーのつまみ(スクロールボックス、ノブ、サムとも)が各縱書き段には出ず、表示領域全體に對する横スクロールしか出來ない。(Safari5.1.7)その他、不具合あればどうぞ御指摘下さい(冀くは對處法も)。